作家略歴 Biography


人形との出会いは、まだ幼い子供の頃でした。

母は粘土の人形や、私たち姉妹のための洋服、バッグ、小さなフェルトの小物を手作りしてくれていました。私はそんな手仕事に囲まれて育ち、母が眺めていたハンドメイド雑誌に胸をときめかせていた記憶を、今でも懐かしく思い出します。

二十代の頃、アンティーク雑貨を扱う輸入雑貨店で働いていた時、再び人形との大きな出会いがありました。店のオリジナル雑貨や人形制作を担当していた私に、オーナーが「ビスクドールを作ってみない?」と声をかけてくださったのです。それをきっかけに、アンティークドールのリプロダクション・ビスクドールの世界へと深く入り込んでいきました。当時、アンティークドールのリプロダクション制作は、アメリカや日本で非常に人気があり、国際大会も毎年開催されていました。私も渡米して大会へ参加し、世界各国のドール作家が集まるその舞台で、最優秀賞をいただくことができました。

幼い頃から「つくること」が好きだった私は、やがて“ゼロから自分自身の人形を生み出したい”という強い想いを抱くようになります。2007年頃から独学でオリジナルビスクドール制作を始めましたが、理想とは程遠く、失敗と試行錯誤の連続でした。何度も落ち込みながら、それでも諦めず作り続けるうちに、少しずつ自分の求めるかたちが見えるようになっていきました。

その後、国内外の人形展へ参加しながら活動を続け、私の人形を好きだと言ってくださる方々との出会いにも恵まれました。現在もなお、もっと魅力的で、心に残る存在を生み出したいという想いを抱きながら、人形制作と向き合い続けています。

私の手から生まれた人形たちが、誰かのもとで静かに愛され、長い時間を共に生きていけますように。そんな願いを込めながら、日々制作しています。

My encounter with dolls began when I was still a very young child.

My mother used to make clay dolls, clothes for my sisters and me, bags, and small felt accessories by hand.I grew up surrounded by such handmade creations, and I still fondly remember the excitement I felt while looking through the craft magazines my mother loved to read.

In my twenties, while working at an import shop specializing in antique goods, I encountered dolls once again in a profound way.At the shop, I was responsible for creating original accessories and dolls, when the owner asked me, “Why don’t you try making bisque dolls?”That moment led me deeply into the world of antique doll reproduction bisque dolls.At the time, reproduction antique dolls were extremely popular in both the United States and Japan, and international competitions were held every year.I traveled to the United States to participate, and was honored to receive the highest award on a stage where doll artists from around the world gathered.

Having loved “creating” since childhood, I eventually developed a strong desire to create my own original dolls entirely from scratch.Around 2007, I began teaching myself how to make original bisque dolls.

The reality was far from my ideals, and the process was filled with failure and endless trial and error.Even so, I continued without giving up, and little by little, I began to discover the forms I had long been searching for.

Since then, I have continued exhibiting both in Japan and internationally, and have been fortunate to meet people who feel a connection with the dolls I create.Even now, I continue to devote myself to doll making, always striving to create beings that are more captivating and emotionally enduring.

I hope that the dolls born from my hands will be quietly cherished, living alongside someone for many years to come.With that wish in my heart, I continue creating each day.







 

Uncreer アン・クレール pronounced “An-Créer”


【主な展示歴・受賞歴】

2026年3月 「新作お披露目」展 神戸ドールミュージアム タイムロマン
2023年12月 「いとちいさやか~星降る夜のものがたり~」 ドルスバラード(ぼらん・どぉる)
2023年11月 「時の博覧会」展 神戸ドールミュージアム タイムロマン
2023年6月 創作ドール展「煌めきと華やかな世界」 藤野美術館
2023年3月 人形と絵の「春」展 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2022年12月 「いとちいさやか~星降る夜のものがたり~」 ドルスバラード(ぼらん・どぉる)
2022年3月 人形と絵の「春」展 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2021年12月 「いとちいさやか~星降る夜のものがたり~」 ドルスバラード(ぼらん・どぉる)
2021年9月 「私の宝箱展」「時の博覧会」展
2021年7月~10月 「アンティークドール×現代創作人形展」 横浜人形の家
2021年3月 人形と絵の「春」展 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2020年8月 「ラグジュアリーな作品展」 神戸ドールミュージアム タイムロマン
2020年4月 「時の博覧会」 神戸ドールミュージアム タイムロマン
2020年3月 人形と絵の「春」展 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2019年9月 「おめかし お披露目作品展」 神戸ドールミュージアム タイムロマン
2019年7月 「9sense ARTS vol.9」 Y’s ARTS OLGA Studio(銀座奥野ビル1F)
2019年7月 「夏の日の乙女たち」 ドルスバラード(ぼらん・どぉる)
2019年5月 「FANTANIMA! 2019」 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2018年10月 「絶品の1点物 お披露目作品展」 神戸ドールミュージアム タイムロマン
2018年10月 「MISOROGI人形展」 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2018年5月 「FANTANIMA! 2018」 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2018年4月 全国美術公募作品展「ベラドンナ・アート展」 東京都美術館 入賞
2018年 Uncreer アン・クレールとして新たに活動を開始

2015年 「Spring Doll Festival」 ドイツ・ミュンスター
2014年 「AVANT☆GALZ展」 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2012年 「2012年の人形展」 プランタン銀座 本館アートギャラリー
2012年 「世界創作人形展」 丸善・丸の内本店4Fギャラリー
2012年 鴨川アンティークホテル La Mirador 展示
2012年 「神さまたちとの復興展・長野展」
2012年 ロシア・ベリャエボ ギャラリー 展示
2012年 ロシア・ワクタノフ ギャラリー 展示
2011年 「Art of the dolls」 ロシア・モスクワ
2010年 「コヤーラフェス #02」 高円寺・自由帳ギャラリー
2008年 全国創作人形コンクール「ドールアート展 in うつくしま」 入選
2007年 独学で創作ビスクドールの制作を始める


【U.S.D.A.G.(米国 ドール・アーティザン・ギルド)MASTER OF DOLLMAKING 取得】

2006年 U.S.D.A.G.世界大会(フロリダ)フレンチ部門 ブルーリボン賞受賞
2003年 U.S.D.A.G.世界大会(ニューヨーク)オールビスク部門 最優秀ロゼッタ賞受賞
2001年 U.S.D.A.G.世界大会(ニューヨーク)フレンチ部門 最優秀ロゼッタ賞受賞
2000年 U.S.D.A.G.世界大会(フロリダ)フレンチ部門 ブルーリボン賞受賞
1999年 アンティーク・リプロダクション・ビスクドールの制作を始める


【布花】

2013年 「布花展~藤縄晴江とそのグループ~」
2012年 布花の第一人者・山上るい氏(故人)の一期生である藤縄晴江氏(故人)に師事

先生には大変お世話になり、いつも温かく可愛がっていただきました。
お教室の帰り、太陽の光の中で手を振り、笑顔を交わした日が、先生と最後にお会いした日となりました。
あの日の先生の笑顔は、今も鮮明に心に残っています。